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リベンジ・ザ・小沢峠! 最後の最後(笑)

かくして小生と小沢峠激坂との三度目の勝負が始まった!まあ『勝負』だの『死闘』だのと書いてはいますが、何を言うにも直線300mでのお話でありまして、時間にすれば僅か数分の事に過ぎないんですけどね(笑)それはともかく斜度を一気に増したその直線を、フレームをギシギシ軋ませながら登っていく。ここまでのアプローチラインとは比べものにならない負荷を脚に感じながら・・・。
直線の先には、小沢トンネルがポッカリと入り口を開いて待ち受けている。
その入り口はまるで魔王か何かの口の様であり、あたかも

「はっはっは!小生よ!今回はまた随分と格好良い自転車で来たじゃないか?」

「そんな本格的な自転車で来といて、万が一にも降りてしまいでもしたら目も当てられないな!」

「せいぜい頑張るのだな!わっはっはっはっは!」

と小生を嘲笑っているかの様に見える(RPGとかのやり過ぎでは?)
それで

「負けてはならじ!」

と気合も新たに登坂を続けていたのだが、その途上小生はちょっとした違和感を感じていた。
何というか・・・それ程きつくないのである!いや、勿論きついんですけど(どっちだ~ッ!)
前々回の時の様な

「止まっちゃう~!」

という切迫感や、前回の様な

「登りよ・・・早く終わってくれ・・・さもないと・・・俺が終わっちゃう!」

という一杯一杯な疲労感を覚える事はなく、きついなりの余裕、つまりペースは決して上がりはしないが、このままの状態でいいならこの300mの直線が500mであっても、1Kmであっても、或いは2Kmあったとしてさえ登り続けられそうな気がする。ここでふとサイコンを見てみたところ、そのスピードは時速9Kmであった。これもまともなローディーの人から見れば鼻で笑っちゃう速度であるのは分かっているが、小生にとっては前回訪問時の時速7Kmを2Km上回る、この区間での自己ベスト更新である。

「この時速にして2Kmの差が・・・そしてこのきついなりの余裕こそが、ひょっとしたらアクアのポテンシャルによるものなのだろうか・・・」

そんな事を考えながら坂路ジワジワと登っていく。この時小生はブラケットをきつく握り締めた腕に
上体を低く倒す姿勢、つまり目一杯力(りき)を入れた姿勢で登っていたのだが、何と言うか、アクアはこの小生なりのパワーをロスする事なく受け止め上方への推進力に変えている様な気がした。
いや!『気はした』ではない!事実そうだったのである!!『後ろから押される』という感覚ではなく『前から引っ張られる』という感覚が確かにあった。これがきっとオルベアの技術なのだ・・・。
これこそが知りたかったアクアのポテンシャルの全貌なのだ・・・。やはりアクアは『登りに強い』を
身上とするオルベアのバイクなのだ・・・。
つまり・・・・。


16万円出しただけの価値はやはりあったのだ!
(だから!金の事を言うなっつーの!マジで!!)


アンダルシアの風は我が元に吹き抜けたのだ!!
(アンダルシア関係ねえんだよ!いい加減分かれ!)


って事ですね(笑)←笑えません・・・。










そして・・・。








小生・・・。








遂に・・・。




























ゴォォォォォールッ!!!



























そう!小生は遂に小沢峠をゴールしたのだ!!それは『みたびの小沢峠制覇』の瞬間であった。
たとえそれ程大した峠ではなくても、足を着かずに登り切れた事はやはり嬉しい。ましてや今回は新たな愛車(アクア)のポテンシャルが実感できた峠行であり、それに後押しされて、これまでで一番余力を残して登り切れたアタックだった。だから喜びもひとしおである。まあ『余力を残して』なんて書いてはみましたが、側道(旧小沢峠に続く道)にアクアを乗り入れ停め降車した時には、ヘタヘタと地面に座り込んじゃったんですけどね(笑)←全然余力ねえじゃん!!

こうして峠に着きへたり込んで(笑)水なんかも口にしてホーッと一息ついたその時
小生はふとある事に気が付いた。

SM君は?SM君はどうした?」

と・・・(気付くの遅いんじゃない?)小沢峠のアプローチ序盤、小生はSM君を先に行かせて
いた。何故ならSM君にとっては小沢峠は前回足を着いてしまった所であり、リベンジすべき
克己を試される場所である。そこを走るのに前に人がいては、それが気になり自分のペースが守れないだろう・・・。そんな風に小生は考えSM君が自分のペースで走れる様、敢えて彼の後ろに立ったのだ(へえ~あんた中々良いところあるじゃん?)
しかし中盤頃から序々に彼のペースが落ちてきた中、些かジリジリちゃった小生は

「まあ何だ・・・」

「前に人がいた方が引っ張られるっつーか、ペースメーカ代わりになるっつーか・・・
とにかく色々な意味で彼の為になる筈!」

と考え

「お先に~♪」

と呟き、彼の前に出たのである。
ふふっ♪小生中々良いとこあるでしょ~?(そう思ったこっちがバカだった・・・あんたメチャクチャ
身勝手じゃん!!)そして斜度が増してきてからは、ましてや最後の直線を目の当たりにしてからはSM君の事なんか全く全然忘れていたのであるが(これもまた身勝手な話だなぁ・・・)
峠を制覇し一息ついて、余裕を取り戻したのでSM君の存在に気付いたって訳なんですね(笑)←本当つくづくメチャメチャどうしようもないダメ先輩だッ!←怒

とにかくこうして漸くSM君の存在に気付いた小生は、側道から本線へとヨタヨタと歩を進めた(それなりに脚にきてたんですね←笑)この移動の間(といっても僅かな時間なんですが)小生は些かドキドキしていた。というか、不安な想いを隠せなかった。

SM君・・・ひょっとしてこの直線で力尽きて押していないかぁ・・・」

「それどころかそれ以前で足着いちゃって、まだこの直線に入ってもいない
なんて事はないだろうなぁ・・・」

そんな風に思いつつドキドキしながら直線に出て下方を見やってみると・・・。

SM君は登っていた!しっかりと必死に登っていた!!速度は今にも止まりそう・・・それを何とかしようとダンシングし、結果右に左に激しく蛇行してしまっている・・・。しかしSM君は登っていた!歯を食い縛って登っていた!!それは些か感動的な眺めですらあった。だから小生も柄にもなく興奮し

SM君~!頑張れ~ッ!!もう少しだそ~ッ!!」

と声を挙げた!

SM君!頑張れ!!あと50mだ・・・。

そう!その調子だ!!あと40m・・・。

いける!いけるぞ!!あと30m・・・。

あっ!右に蛇行した!!持ち堪えろッ!!

あとたった20mじゃないか~ッ!!!!










そして・・・。









SM君・・・。









遂に・・・。









































フィニィィィーーシュ!!




































そう!SM君は遂に足を着く事も押す事もなく、見事リベンジを果たしたのだ!
側道にR3を入れ降車したSM君はその場にへたり込んでしまったが、その汗にまみれ肩で
呼吸する彼の姿は、たとえようもなく美しい・・・。その姿に激しく感動した小生は、彼の肩を
どやしつけながら労いの言葉をかけた。

SM君!やったじゃないか!しっかりリベンジした姿、確かに見届けたぞ!!」

SM君!自転車って素晴らしいだろ?峠って面白いだろ?」

「まあこうしてひとつの峠を制覇した訳だから、今度はもうちょっときつい峠にチャレンジしようぜ!!」

と・・・。
これに対してSM君答えて曰く・・・。





























「あっ・・・あのう・・・ハアハアハア・・・今はもう峠の事とか考えたくもないんだから、ちょっと黙っててもらえます?」










































と・・・。
その無礼な返事を聞いた小生は彼の希望に従い、黙ってSM君とR3を谷底に投げ捨て
帰路に就いたのでありました・・・(殺人かい!)


かくしてSM君はリベンジを果たした。そして小生もアクアのポテンシャルの高さを実感出来た。つまりは互いにその目的としていたところを果たせたという訳であり、非情に満足した頂上での一時(ひととき)となった。
そこでの歓喜に満ちた記念写真を公開する。









リベンジ・ザ・小沢峠! 最後の最後(笑)_b0136045_945621.jpg

               歓喜のあまりアクアを持ち上げちゃった小生(笑)









遂に全身晒しちゃいました~(笑)まあ40絡みのおっさんがネット上で姿を晒したって何の問題も起こらないとは思いますが、一応念のため、目線だけは入れておきました(またまた笑い)何か犯罪者みたいだな・・・(こんだけ長文のブログを世に晒すのは、ある意味十分犯罪者では?←嘲笑)

この『自転車を持ち上げて記念写真を撮る』というのは、小生の昔からの(つまり四半世紀前からの←笑)憧れでした。当時『サイクルスポーツ』の読者投稿欄にこうした記念写真がよく掲載されていたので、小生も是非やってみたいと思っていたのです。しかし当時の愛車はロードマンにしても片倉シルクランドナーにしても、かなりの重量がありました。しかも当時中学生だった小生はまだ体がしっかり出来てなくて(成長途上って事です)これを持ち上げる事が出来ませんでした・・・。その後四半世紀の刻が過ぎてソーセージ号でツーリングをする様になった訳ですが、これも重量が
14Kgもあったもんで、やはり持ち上げる事が出来ませんでした・・・。そして今回軽い軽いアクアを入手する事で、漸く念願のポーズが取れたのです!う~ん!感無量だよ~!!
男子の本懐~ッ♪(たかがそれだけの事で大袈裟な言葉を使うな~ッ!!)

次いで小沢峠で撮ったSM君の愛車エスケープR3ドロップハンドルバージョンを公開します。


リベンジ・ザ・小沢峠! 最後の最後(笑)_b0136045_9263340.jpg


リベンジ・ザ・小沢峠! 最後の最後(笑)_b0136045_927818.jpg




以前拙ブログに書いた通り、小生もクロスバイクであるソーセージ号をドロップハンドル化しようと
考えた事があったが、プロショップの店長S氏に理を以って諭されこれを断念した経緯があった。
それだけに小生はクロスバイクのドロップハンドル化に積極的賛成を示す立場ではないのだが
またSM君がそれをすると言い出した時S氏の言葉を引用して(自分の言葉で語れや!)
再考を求めたのだが、こうして完成した車体を目の当たりにすると、これはこれで中々格好良いですね♪特にロードバイクではまず見ないカラーリングとドロップハンドルのミスマッチが素敵です(ミスマッチ言うなッ!by SM)

この後は特に何という事もなく帰路に就いた。と書くと

「何かこの人にしては、随分あっさりと終わらせるじゃないか」

な~んて思われるかもしれないけれど
さすがにもうこれ以上キーボード打つのは
嫌になっちゃったので

これで終わりにさせて貰います・・・。


リベンジ・ザ・小沢峠! 最後の最後(笑)_b0136045_9401373.jpg

            帰りに飯能で食べた韃靼蕎麦。苦旨かった♪


リベンジ・ザ・小沢峠! 最後の最後(笑)_b0136045_9414051.jpg

           オレンジジュース・・・じゃなくて!韃靼蕎麦の蕎麦湯なんです。



じゃ、これで終わりますね~!(なんつー尻切れトンボな終わり方なんだ!←呆れ)
本日の走行距離 約50Km(SM君は100Kmでした←笑)



おしまい(疲れましたボス・・・とっても疲れたんです・・・←映画ネタなんですけど、何の映画か分かります?←どうでもいいッ!!)
by shousei0000 | 2008-05-30 08:48 | ロードバイクあれこれ


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