さてさて朝からの続きですが、朝の投稿までに書いた様々な事情の元、1999年8月のとある日に漏れは生まれて初めて小劇場『シアターグリーン』の門をくぐったのでした。
『芝居を観る事自体が生まれて初めて』だった様に思います。
「生まれて初めての観劇…感激だ…(駄洒落に非ず!)」
「これを契機に『僕の趣味は観劇です』なんて事になるのかなぁ?」
「ひょっとして…めっちゃハマるかも?んでもって…シアターグリーンに通い詰める事になるかも?」
「でさでさ、めっちゃハマってそれが高じて劇団とか入っちゃって、そしたら北島マヤじゃないけど『意外な才』が見出されて、いきなり主役に抜擢されたり『君…脚本書いてみないか?』みたいな展開になっちゃって、しまいには会社辞めてプロの俳優になって『個性派俳優』として芸能界にデビューしちゃうかも~♪」
そんな楽しい妄想(笑)に胸を膨らませながら客席の人になった記憶がございます♪
(おい…早くこのシリーズ物終えてフォールディングバイク購入に向かう『トモダチ作戦』とやらを書きたいんじゃなかったのか!?←あ!しまった!そうだった!漏れったらつい…)
当時シアターグリーンは様々な劇団が2日4公演程度の演目をローテーションする『サマーフェスティバル』の真っ最中であり、その日漏れが観たのは中部地方を根拠地とする『劇団シアターガッツ』による『わが家の夕めし』という演目でした。
何の予備知識もなくただ情報雑誌ピア(懐かしい…)で見て『今日シアターグリーンで芝居がやってる』という事だけを知り足を運んだのですが、この『わが家の夕めし』が底抜けに楽しかった!
若手が演じる若者向けの芝居だったので(漏れは当時シアターグリーンが『若手劇団の登竜門的存在』である事も知らなかったのでした…)2〜3分に1回は笑える場面がある。
その『笑える場面』を演じ手が上手にてらいなく演じるもんで、その笑いは『微妙な笑い』や『失笑』ではなく『爆笑』になり、次第に舞台と客席が一体になってくる。
その雰囲気を味方にして話は次第にシリアスになっていき、やがて『家族愛』をテーマにした真の姿を見せていく。
そして…フィナーレ!
散々笑ってちょっとホロリとして、最後の最後にもう一度笑いで落として舞台は果てる…。
何つーか…もう感動でしたね…。
「リアルタイムで進行する舞台だからこその『丁々発止のやり取り』と『一体感』…良いもの観せてもらった…」
「これは…趣味になる…」
「今日から僕の趣味は観劇だ〜♪」
と漏れは心中叫びました。
(我ながら単純よのう…)
そして…それから漏れの『芝居通い』が始まりました。
基本はシアターグリーンに通ったんですが、時には違う小劇場に足を運んだ事もありました。
面白かった芝居もあればイマイチだった芝居もありました。
『わが家の夕めし』で鮮烈な印象を抱いた劇団『シアターガッツ』についてはファンになり、その後何度も彼らの東京公演を観に行く事になりました。
そして…果ては『青山円形劇場』に『奇跡の人』観に行っちゃいましたよ!
『奇跡の人』は漏れが芝居を観るきっかけになった漫画『ガラスの仮面』の序盤の中軸になった芝居で興味があったし、大竹しのぶ演じる『サリバン先生』はそれは素晴らしいと聞く。
そして何より
「そろそろ『大きな劇場』で芝居観てぇ…」
「『プロの演出家と演じ手』による『金も手間暇もかかった絢爛たる芝居』を観てみてぇ…」
との想いほだし難く、苦手な渋谷(笑)をテクテク歩いて青山円形劇場へ…。
そして…感動した…。
実際『奇跡の人』は素晴らしかった…。
『どこがどう素晴らしかったか』を書くとま〜た長くなっちゃうのでここでは割愛するが(早く『トモダチ作戦』にいきたいのだ…)芝居がはねた後、物販で脚本を買っちゃった位素晴らしかったのだ!(本当に漏れってば単純な奴…)
帰路渋谷の小洒落た飲み屋に独り入って脚本を開く…。
脚本に連なる文字を眺めながらグラスを傾ける…あの素晴らしい舞台が脳裏に鮮やかに蘇る…。
それと共に、芝居の脚本片手に酒を飲む自分の文化人振りに(笑)陶然とする…。
「イケてるよなぁ…俺…傍から見れば『演劇青年』か『若手脚本家』に見えるんだろうなきっと…」
「しかも…『渋谷』だぜ!俺今苦手な渋谷(笑)の小洒落た飲み屋で独り飲みしてるんだぜ!!(自己陶酔バーニング)」
「ひょっとして…声掛けられたりして!?」
「渋谷のイケてるギャルに『あのう…芝居やってるんですか?』『脚本家の先生だったりして?』とか声掛けられちゃったりして!?(自己陶酔マキシマム)」
そんな事まで考えましたが(笑)当然そんな虫の良い展開があろう筈もなく(失笑)漏れは誰からも声を掛けられる事なく渋谷を後にし、会社の寮のぼろっちい便所でおしっこして寝たのでした…(悄然)
とまあ…そんな思い出がここシアターグリーンにはあったんよ…。
だから去る4月5日(もう一ヶ月前だ…)に南池袋界隈を散策した時、ここに久々に足を運んだんよ…。
因みに…今の漏れが芝居の『し』の字も口にしない事で分かると思うけど、この『観劇趣味』は長続きしなかった…。
まあ期間としては2年程度は続いたと思うけど、通う頻度は少しずつ落ちていき、やがて全く通わなくなった…。
一応理由としては『ダイビング』がある…。
『観劇趣味』の少し前に始めていたスキューバダイビングで『仲間』ができて、その『仲間』と沖縄のあちこちに行くのが楽しくなってしまったんです…。
(註:1999年の夏…確か…に学生時代からの友達と沖縄にダイビングしに行ったらそこでベテランダイバー夫妻と知り合い、その後その夫妻の仲間に入れてもらいダイビングツアーに勤しむ様になったのでした…)
元々
『仕事だけしてても知己が増えない…』
『知己が増えないから楽しい事も少ない…』
との想いから観劇趣味に移行した訳で、それが
『ダイビングを通じて知己が増えた!』
『知己が増えたから楽しい事一杯!』
『自分で動かなくてもダイバー夫妻が次々にダイビングツアーに誘ってくれる!』
『年3回も沖縄行くとか昔の俺じゃ考えられん…素晴らしき哉スキューバダイビング♪』
となれば、そらもう芝居なんか観てる暇ありませんって(笑)
かくして漏れの『観劇趣味』はわずかな期間でその幕を閉じたのだが、今でも…ちょっと思う時があるよ…。
「あのまま芝居を観続けてたら…どうなってたんだろう…」
「趣味が高じて劇団とか入ってたのかなぁ…或いは…そこまでいかなくても『芝居が好きな可愛い娘とひょんな事から知り合って、芝居語ってるうちに意気投合していつしか恋仲に…』てな展開位はあったかも…」
ってね…。
あと…スキューバダイビングも結局諸々の事情からやめちゃったんだけど、これについても…思う時がある…。
「ダイビング…続けてればよかったのかなぁ…」
「ダイビングやってる時は年何回かは沖縄やらパラオやら行って生活が華やいでたし、定期的に飲み会とかもあって楽しかったのに…」
「あのまま続けてれば…いつか漏れの良さを分かってくれる女性ダイバーとかと意気投合して『中性浮力がさぁ〜』『ううん!やっぱマクロっしょ♪』とか言い合ってるうちに恋仲に落ちたかもしれないのに…」
ってね…。
何か『趣味を通じて女の子ゲト♪』みたいな事ばっか考えてるみたいだけど(笑)実際あの頃から今に至るまでの日々を思い返すと『団体から個人へ…』『女の子が多少でもいる場面から絶無の場面へ…』という方向にのみ向かってきたように漏れは思う…。
まあそんなルートを歩んでいても動じなかったのは、その頃は仕事(今の仕事←介護ね)を通じて若い娘達と飲みまくってたからなんだけど(豪語)そんな娘達も結婚やら異動やら退職やらで少しずつ漏れの前から姿を消していき、今の漏れには『知己』と呼べる女の子は一人もいない…。
そして…残ったのは『ドルヲタ』と『自転車』のみ…。
ドルヲタ趣味じゃあ『女の子と恋仲』なんてまあ無理だわな…。
ドルヲタにも『女ヲタさん』がいるのは経験で分かっているけど(握手会会場にいますからね)漏れとはちょっと縁がなさそうだ…(接点が全然ないですからね…)
自転車趣味も…なあ…。
自転車趣味だって『走行会やブログなんかを通じて知己を得て楽しく走る』って人達がいるのは分かってるし、実際土日休日に走ってると男女でトレイン組んで楽しそうに走ってるグループも多々見るけど、漏れがそういう方向にいかない(いけない…)のはもう長年の経験から痛い程分かってる…(ホント情けない…氏のう…)
あの『観劇趣味』の時期から既に干支が一周した…。
最後にダイビングに行ってからももう8年とかが経つ…。
『介護職場の女の子達とキャッキャ飲み』なんて…もうどの位していないだろう…(遠い目…)
シェリー…漏れは転がり続けて、こんなとこに辿り着いた…。
(今日も職場駅そばのモスバーガーで独り寂しくブログ書いてまつ…)
シェリー…漏れは焦り過ぎたのか、むやみに何もかも捨てちまったけれど…。
(漏れにはもう何もありません…あるのはドルヲタ趣味と何台かの自転車だけでつ…)
って…
「ドルヲタ趣味…ドルヲタ趣味…どうするよ?」
4月5日にシアターグリーンに至って懐かしくこの場所を眺めた時、漏れは心中ポツリとそう呟いた…。
『ドルヲタ趣味』なんて言ってるけど…果たしてこれは今(註:4月5日時点での『今』ね)でも『趣味』なのか?
『趣味』と呼べる存在なのか?
AKB関連テレビ番組の録画や視聴はやめてもう久しいし(既に1年以上やってない…)つべで動画を観るのもたまにしかやっていない…。
ANN(AKB48のオールナイトニッポン)を聴くのもしなくなったよなぁ…ついでに言うと…そこから派生して聴く様になった『山里亮太の不毛な議論』も最後に聴いたのはいつの事か…。
まあまだ『まとめサイト』の類いは日々覗いてるからドルヲタ方面についてそれっぽい事言えるけど、それだって暇な時に半ば惰性や習慣でやっているだけだし、そんな姿勢で『ドルヲタでござ〜い!』なんて嘯いているのは、真面目にドルヲタやってる(変な表現だが…)じゃん・ぴえ~るさんやlets streamさんに申し訳ない…。
大体さぁ〜『聴くだけの趣味』『観るだけの趣味』って今までだって『3年位が限度』だったじゃん?
新聞配ってた時バリバリ聴いてたクラシック音楽鑑賞』もそうだった…。
(『のだめカンタービレ』が流行った時一時復活したけど1年位だった…)
大学時代にハマった『ラグビー観戦』もそうだった…。
Jリーグ開幕に合わせて完全に『にわか』で始めた『サッカー観戦』もそうだった…。
そして…今回話題に挙げた『観劇』だってそう…。
『聴くだけの趣味』『観るだけの趣味』は3年も経つと些か飽きてきて、徐々に頻度が落ちてやがて完全に興味を失う…それがこれまでの漏れの『歴史的必然』だった…。
漏れはこれをして『小生趣味3年周期説』と呼ばしめているんだけど、そんな漏れが『マジすか学園』を通じてAKBに興味を持ったのが2011年の春…そして…今は2014年の春…。
まさにちょうど『魔の3年』が経とうしているのだ…。
そして…何より『かなちゃま』に萌えなくなった…。
(註:もう一度書いとくけど…4月5日時点での話ね!!!)
我が推しであった筈のかなちゃま…小林香菜…。
かつては無性に彼女が気になった…。
『2009年【初日】の1位』の動画を観た時は最初は笑ったけど、その後様々な事情を知るに及び微妙な気持ちに…。
だから『2012年リクアワくるくる14位』の報を目にした時には躍り上がって喜んだ…。
彼女のブログを読んで笑ったりほろりとした事は枚挙に暇がない…時には胸が苦しくなって眠れない夜もあった…。
そんな彼女を何とか壇上に上げてあげたくて、僅か2万程度だけど漏れにとっては『張り込んだ!』『突っ込んだ』感のある2012年総選挙…。
だから『41位ランクイン』の報を職場新歓の席で目にした時には、周りに気持ち悪がられる事を承知で
「やった!やったやったやった…」
と拳を握りしめて呟き涙の粒ふたつ落とした…。
2013年新春のリクアワに向けて『UZA』のCDを15枚買った…。
当時はまだ劇場版には投票券が付かなかったので、得意のヤ◯ダ電機(笑)でカードで買った…。
そんな所業をしておきながらどうしても店員にドルヲタと思われるのが嫌で
「これ…息子に頼まれたんだよね…」
「功一(息子の名前←勿論『仮名』ね…)にも困ったもんだ…父親である私にこんなもん沢山買わせて…まあお金は後で貰うからいいが…」
「世も末だよなぁ…おんなじCDを何枚も買う人が大勢いるなんて…貴方(店員さん)だってそう思うだろう?」
てな重厚な演技をしつつ購入したものだった…。
(勿論そんな台詞を実際には口にしなかったけど…雰囲気は匂わせた←笑)
その甲斐あって、2013年リクアワでくるくる見事に39位ランクイン!
でも…そこで『あの事件』が…(溜息)
『あの事件』が全てではないけど…その影響もあって漏れは徐々にドルヲタ趣味に興味を減じていった…。
2013年総選挙は半ば意地で2万程突っ込んだけど、それ以降は握手券を取る事もリクアワに投じる事もなくなった…。
『あの事件』の為もあってか、かなちゃまのブログも精彩を欠く様になり、読んでて楽しかったりほろりとする事も殆どなくなった…。
やがて…関心は『殆どゼロ』になる…。
『かつて推していたから…』『何となく動向が気になるから…』という理由だけで、いつ更新されるかも分からない香菜ブロを時折思い出した様に開く日々…。
そんな作業が楽しい筈もない…。
「もう戻れないのかなぁ…あの頃に…」
漏れは上掲写真…2012年9月の写メ会の写真だ…をiPhoneに呼び出して眺めながら呟いた…。
この写メを撮った時は掛け値なしに楽しかった…。
憧れのアイドルを目の当たりにして嬉しかった…。
そこでちょっとした『やらかし』をして(正確には『やらかしたのか?』と思った)鬱になったりもした…。
そうした心の動きは全て『関心があった』からのもの…。
『かなちゃまに関心があった』からこそ、楽しくもあり嬉しくもあり鬱にもなった…。
しかし…正直に言おう…。
今の漏れ(4月5日時点での『漏れ』ですってば!←大強調)は最早かなちゃまにそれ程の『関心』はない…。
勿論かつて推していたんだから『まるっきり関心がなくなった』とまでは言わないけど、かつての様な『激烈な関心』『甚大なる関心』は最早どこにもない…。
何となく〜微かに『元気にしてるかな?』程度だ…。
かつて目にしたヲタの言葉
>『好き』の反対は『嫌い』ではなく『無関心』です。
が今更の様に胸に蘇る…。
漏れはどうやら小林香菜に関心がなくなってきた様だ…。
1番の推し…飛び抜けての推し…神推し激推しの小林香菜に関心がなくなった以上、他のメンバー達については推して知るべし…。
今更『推し変』なんかしたくないし、そもそも『推し変』する程興味のあるメンがいる訳でもない…。
それなのに…まだ『ドルヲタ』を名乗るか…。
その程度の興味度関心度で『ドルヲタ』と言えるか…。
しかも…時あたかも『己を見つめ直して人生を再考しなくてはならない』時期…。
時あたかも『もう一度自転車乗りとして復活したい』時期…。
もう…いいんじゃないか…。
もう…おしまいにすべき刻(とき)なんじゃないか…。
「ドルヲタ…やめるか…」
2014年4月5日の昼下がり…南池袋はシアターグリーンの前で、漏れはポツリとそう呟いた…。
そして…そんな自分の気持ちを確かめるべく、漏れはそこから至近にある『始まりの場所』に赴いた…
こちらがその『始まりの場所』…。
次回はこの場所から話を再開します…。
うまくいけば次で終わります…。
うまくいきますように…(祈り)
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格安イタリアンの『サイゼリヤ』じゃねえか!
『サイゼリヤ』で一体何が始まるんだよ!?(締め惑乱)
続く…。
(早く『トモダチ作戦』が書きたいよう…←泣)