試みまでに問う…。
諸君は『パナマの軛(くびき)』という言葉を知っているか?
まあ殆どの人は知らないと思うからWikipediaで引いた説明文当該箇所の画面キャプチャーを上に載せておいたけど、要は『パナマ運河河幅による艦船建造条件制限』の事なんだね。
1940年代当時のアメリカでは大型艦船を造る造船所は東海岸に集中していたそうなんだけど、て事はそこで建造された艦船を太平洋岸(西海岸)に移送するとなれば当然『パナマ運河』を通す事になる。
まあ別にパナマ運河を通らず南米最南端の『ホーン岬』を回って太平洋岸に出るルートもあるけど、ホーン岬は荒れる事で有名な航海上の難所である上に、そんな大迂回ルートを回るのでは時間がかかり過ぎる…。
民間船ならともかく海軍所属の艦船にとってはそんな悠長な事はとてもではないがやってられない…。
そんな事情がある為にアメリカ海軍ではパナマ運河を通行する前提で艦船を建造していたそうなんだけど、そうなると1940年代当時の技術では『戦艦に搭載する主砲のスケールは40センチ砲が上限』だったそうなんだ。
それ以上のスケールの主砲を搭載すると速度が極端に落ちてしまうらしいんだね…それでは艦隊運用する上でのバランスが悪い…随伴する巡洋艦とか駆逐艦とかの速度も遅くさせざるを得ない訳やし…。
とまあそんな事情から1940年代当時のアメリカ海軍の戦艦の主砲は40センチ砲にせざるを得なかった…その事情を指して『パナマの軛』と言う…。
その『パナマの軛』に目を付けたのが日本海軍で
「アメリカの戦艦には『パナマの軛』があるから40センチ砲までしか積めない…」
「て事は…そうした軛のない我が軍で『46センチ砲搭載戦艦』とか造ったら…アメリカの戦艦一方的に袋叩きにできるんじゃね?」
とかほくそ笑んで『46センチ砲搭載戦艦』である『大和』と『武蔵』を造ったんだね。
まあでもその『大和』と『武蔵』はその後の戦術の変化…『大艦巨砲主義』から『航空主兵の時代』への変化…から遂にその46センチ砲をアメリカの戦艦に放つ事なく海の藻屑となり散ってしまったんだけど、この『パナマの軛』を利用して相手より優位に立とうとした日本海軍軍人の考え方は理解できるしそれはそれで正論だとも思う。
ただ『時代がそれを越えてしまっただけの話』で…。
ところでだ…そんな『パナマの軛』って奴、何も『戦艦の主砲』だけの話じゃないよね?
もっと身近でもあるよねそういう話?
例えば
『超〜でかいテレビが欲しかったけど、六畳一間のアパートだから40型テレビに留めた…』
とか
『ドンスコとよく鳴る高性能アンプとスピーカー欲しかったけど、壁の薄いレ◯パレス住まいだから程々のアンプとスピーカーで諦めた…』
とか
『ワンボックスカーにしたかったけど、自宅駐車場がそれに見合うスケールじゃなくてツーリングワゴン車で泣く泣く手をうった…』
とか…そういう『身辺の条件から本当に欲しい物を諦めざるを得なかった』って話…つまりは『パナマの軛』だ…みんなも一度や二度はどこかで経験した事があるだろう?
実は…漏れもそうだったんだ…。
てより…『そうなるところだった』んだ…。
漏れにとっての『パナマの軛』…それは…iPhone…。
上の画像を見て欲しい…。
上の画像左端の『5s』ってのが漏れがつい先頃まで愛用していた『iPhone5s』なんだけど、その右隣りにある先頃発売された『iPhone6』『iPhone6 Plus』に比べると大分小さいのが分かるだろう?
小さい…最新鋭機種であるiPhone6シリーズに比べれば確かに小さい…。
でも…実は漏れにとってはiPhone5sは『携行できるギリギリのサイズ』だったんだ…。
こちらは我が愛車である『オルベア アクア 08モデル』…皆もご存知の通り漏れはこいつでサイクリングに勤しんでいる…。
で、このアクアのトップチューブバックんとこに付いているちっちゃなバック(分かるよな?)にiPhoneとテジカメを収めてサイクリングしている。
デジカメとiPhoneをそこに収めているのは『パッと取り出してサッと撮る』『チャッと取り出してサッと見る』為で、その必要性から自転車乗りの間では
『格好悪いからあんま付けたくない』
とされているトップチューブバックバックを敢えて漏れは付けている…。
美観的にはねぇ…『付けない方がいい』と分かっちゃいるのさ…でも…『実利』を考えるとねぇ…。
同じ理由から、漏れはデジカメやiPhoneを『サイクルジャージの背中バックポケットに入れる事』もしていない。
バックポケットに入れてたら『パッと取り出してサッと撮る』とか『チャッと取り出してサッと見る』とかできないじゃん?
『汗による塩害』を考えるとどうしても『ジップロックの類いに入れる』って事もしなきゃならない訳やし…。
だから…『トップチューブバック一択』だ…。
たとえそれがどれ程格好悪くても…。
ところでだ…ここまで述べてきた件のトップチューブバックにとってiPhone5sは『ギリギリのサイズ』なんだ…。
上の写真を見て欲しい…。
まあ漏れの下半身とかも写ってる見苦し写真で申し訳ないけど(笑)トップチューブバックサイドポケットに収納されているiPhone5sが長さ幅共『ギリギリ』であるのが分かってもらえるだろうか?
実際『ギリギリ』なんです…『もうこれ以上は絶対無理』な位…。
『iPhone3G』の頃や『iPhone4』の時はまだサイズに余裕があったんだけど、それらより大型化したこの『iPhone5s』になって、トップチューブバックサイドポケットに入れるにはパンパンになってしまいました…。
それでもiPhoneを連れてサイクリングした…いつでもiPhoneと共に旅をした…。
iPhoneは『写真を撮るカメラ』であり『ルートを見るナビ』であり、それより何より『走行途中でブログを書くツール』であり(笑)更に最近では『走行距離を一目で分かる様にまとめてくれる優れたサイコン』という要素も加わった(『Runtastic Road Bike』の事ね)
だから…iPhoneを連れずにサイクリングはできない…。
たとえどれ程パンパンであるにしても…。
こちらが横から見た『iPhoneとトップチューブバックの収納状況の図』…。
『サイズ一杯…』『パンパン…』である事がより理解できる一枚であると思う…。
こんな状況であったもんで、Apple社から『iPhone6 6Plus ニューリリース』との報があった時、漏れは哀しげに呟くしかできなかったんだ…。
「タブレット並みに大型化した『iPhone6Plus』…それよりは小さいけど昨今の他社スマホにスケールを並べてきた『iPhone6』…魅力的だ…確かに魅力的だ…」
「でも…トップチューブバックに入らない…『iPhone6Plus』は当然の事『iPhone6』ですら絶対無理…」
「まさに『パナマの軛』…新鋭iPhoneには興味あるけどあのサイズじゃあ…」
と…。
『パナマの軛』から40センチ砲以上の主砲が積めなかったアメリカ海軍軍人の気持ちが初めて分かった…。
それまでの漏れは『旧日本海軍ヲタ』だったから
「イェーイ!『パナマの軛』ィー!」
「40センチ砲までしか積めないアメ公ざまぁw」
って感じだったけど(笑)この件で『積みたいけど積めない者の気持ち』を知った漏れは
「アメさん…あんたらも辛かったんだなぁ…」
とか同情的なスタンスになる始末…。
『パナマの軛』さえなければなぁ…。
だから…まあここで話は急に現実タイムの話に戻るけど(笑)9月19日の朝こちらの『iPhone6遂に発売!』の速報を観てAppleスタッフとiPhone6購入者による狂乱振りを目の当たりにした漏れは
「こいつらみ〜んなバカばっか!」
「朝っぱらから何やってんだよ!みっともねぇ…」
と怨嗟の念を込めて罵った…。
だって…漏れ買えねえんだもん…『パナマの軛』なんだもん…。
漏れに買えないiPhone6を巡って朝っぱらから狂乱する奴等…リア充爆発しろ!
「ジョブスが生きてればなぁ…」
そんな事すら唐突に思った…。
iPhoneの生みの親であるかのスティーブ・ジョブス氏は生前
『iPhone4以上のサイズにiPhoneをするな!』
と言ったそうな。
『デバイスとしての扱いやすさ』と『映像視聴機としての見やすさ』の究極の一致が『iPhone4のサイズ』であったそうなんだね。
実際iPhone4にはコアなファンが多いと聞く…。
『ジョブスの遺作であるiPhone4』を愛してやまず、未だiPhone5にすら移らずiPhone4を使い続けている人も少なくないと聞く…。
そんなジョブスが『今のiPhoneの大型化の流れ』を知ったら…きっとジョブスはAppleのiPhoneスタッフ達を急招集して
「コンナiPhoneデハイケマセーン!」
(こんなiPhoneではいけません!)
「トップチューブバック二ハイルヨウ、ツクリナオノデース!」
(トップチューブバックに入るように作り直すのです!)
と大喝してくれるに違いない…。
(いや!『トップチューブバックに入るように』とは言わねえだろジョブスはさ!←呆れ)
でさ…まあまた9月19日の話に戻るけど、そんな『iPhone6遂に発売!』のニュース観てたら遅くなっちゃったんだけど11時近くになって漸く
「サイクリング…いくか…」
と思ったんだ…。
これ以上『iPhone6遂に発売!』のニュース観てたってしょうがない…どうせ漏れには買えないんだから…(『パナマの軛』ェ…)
それで準備して外出て上の写真撮ったんだね…。
>今日はiPhone6の発売日らしいけど、漏れはご覧の通り『パナマの軛』があるから買えません…。
的な意味を込めて…。
サイクリングの出先でそんなネタの投稿を挙げようと思ったのだ…。
その時…ふと思ったんだ…。
「トップチューブバックのサイドポケットは確かにiPhone5sで一杯一杯だけど…メインポケットならまだちょっとは余裕あるのではあるまいか…」
と…。
『メインポケット』ってのはこの写真に写ってる黄色地の部分…ご覧の通りサイドポケットに比べれば余裕のある造りになっている…。
このメインポケットにはこれまでデジカメを入れていたけど、デジカメは別にメインポケットじゃなくサイドポケットでも入るんだよ!
即ち…『デジカメとiPhoneを入れ替える事が可能』なんだよ!
これまではそうする必要がなかったたから『デジカメ=メインポケット』『iPhone=サイドポケット』にしてたし『そういうもんだ』という固定観念があったけど…もしもメインポケットにiPhone6が入るのであれば…。
ちょっと…試してみるか…(ゴクリ)
天才あらわる!
まさに『天才あらわる』!
iPhone5sはご覧の通りメインポケットに余裕たっぷりに収納できた!
であれば…iPhone6もいけるかも…。
まあiPhone6のスケールを漏れは知らないから実はこのメインポケットでもiPhone6は入らないかもしれないけど…『試してみる価値』はあるのではあるまいか…。
そう思うと矢も盾もたまらず…
「ちょ、ちょっと行ってみるか…」
という気になり…。
(サイクリングはどうしたんだよ!)
SoftBank店にごとうちゃ〜く♪
(サイクリングはどうしたんだよ!)
で、まあモックアップはなかったし、実機のデモ機は盗難防止用のケーブルとか付いてて店外に持ち出せずトップチューブバックに入るか実際には試せなかったんだけど、ならばとトップチューブバックをアクアから外して店内に持ち込み強引に試してみた(笑)
盗難防止用のケーブルが邪魔で入るか入らないか微妙なとこだったんだけど
「入るやろ?てか…入れたらなぁな!」
と何故か関西弁で小さく呟き(また笑い)そして…
見事お買い上げ〜(笑)
いや〜その日の朝までiPhone6なんか買う気なかったし実際発売日もまるで意識してなかったのに(『パナマの軛』があるので買う気がなかった…従って発売日も全く意識してなかった…)実機見たら
「画面でかいのやっぱ良い〜♪」
「液晶綺麗〜♪何か字が浮き出てくるみたいに見える〜♪」
「薄くて軽い〜♪ホールド感最高〜♪」
とかウキウキしちゃって…即決(また笑い)
一昨年の今時分iPhone5買って(予約して発売日にゲト←笑)去年の今時分iPhone5s買って(iPhone5を水没させて泣く泣く買い替え…)それらの割賦金がまだたんまり残っているのに(iPhone5は来月で終わるけど5sはまだ一年以上続く…)全く悩む事なく今回も購入!
漏れiPhoneに関しては『我慢できない人』なんだよね〜我ながら『浅はかだ…』って気もするけど『毎日使う物』だから『我慢できない』んだわ(三度笑い)
あやうくiPhone6Plus にも手ぇ〜出かかったんだけど
「これは絶対に『パナマの軛』だから…どうあっても『トップチューブバックに入らない』から…」
と泣く泣く諦め(四度笑い)iPhone6で手ぇ〜うって見事ご成約(五度笑い)
それから一旦家帰ってiPhone5sのバックアップパソコンに取って(激久し振りにパソコン開いた←六度笑い)それから地元駅に徒歩で行ってフェルーカ回収して(前の出勤時の帰りにかったるくなって、タクシー使ってフェルーカを高級駐輪場に置き去りにした←七度笑い)んでもってフェルーカでSoftBank店行ってiPhone6ゲトして家に帰ってセットアップに勤しみましたぁ〜♪
↑
サイクリングはどうしたんだよ!!!
サイクリングはね…結局しなかったよ…。
そりゃそうだよ…『iPhone6に夢中』なんだから…。
従ってこの日走ったのは自宅⇆SoftBank往還の『2.28Km』に留まった…。
↑
氏ねェェェェェーーーッ!!!
この日(9月19日)は本当は『どうしても走らなくてはならない日』でした…。
というのは…その前日にKさん(覚えてます?『漏れの唯二の自転車乗りの知り合い』ですよ!)から新しいSPDシューズを頂いていたのです…。
まあ『新しい』といっても『中古品』ですが、それでも『殆ど使っていない』とかで『新品同様のSPDシューズ』だったんです!
その使い勝手を試す為にも『どうしても走らなくてはならなかった』んですが、ここまで述べてきた事情から『2.28Km』しか走らずに終わってしまった…。
ごめん…Kさん…許して欲しい…(平謝り…)
見て…Kさん…『靴絡みの写真』こんなに撮ったんだよ…。
即ち…『ニューシューズを試しに走る気持ち』は満々にあったんだよ…。
だから…許して欲しい…(もいちど平謝り…)
あと…加須の某所の情報を提供してくれたとあるお方様…。
貴方にもごめん…あの日は行けませんでした…(更に更にの平謝り…)
おしまい…。
(今日も休みだけど…このクソ投稿書いてたらはや10時半…加須は…もう行けないな…今日行く気満々だったのに…とりあえず…吉見でも行くか…ニューシューズの試し履きだけはどうしてもしておきたいもんで…←締め鬱)