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秩父三十四ヶ所! 第一夜 その4

かくして小生と真福寺との一対一のタイマン勝負が始まった!



あ、でも『一対一』と言っても、こっちにはアクアもいるから、厳密に言ったら『一対一』とは言えないのかな?(自転車を変に擬人化するな!あと寺も山も擬人化するな!!)
まあそれはともかく、いよいよ始まった真福寺への登り坂をアタックし始めたのです。
道はもう完全に山道の体(てい)である。杉(でいいのかな?小生樹木の事、よく分からないもんで・・・)を中心とした樹木が鬱蒼と茂る中を、細く縫っていく一本の道・・・。車一台はかろうじて通れはするが、互いに行き交うのはちょっと無理・・・そんな程度の幅の道を、クランクを漕ぎ回して登っていく・・・。

あ、でも待てよ?今小生『車一台はかろうじて通れるが、互いに行き交うのはちょっと無理』なんて書いちゃったけど、真福寺手前に民家が二軒あったし、真福寺に車で来た巡礼者にも会ったよな?てことは、この道を車が登り降りするんだから、行き交える位の道幅あったんだっけかな?
あれ~?どうだったっけかなぁ~?
(不確実な情報を書くんじゃねえッ!)


そんな舗装こそされてるものの山道丸出しのルートを登っていたのだが
有り体に言ってきつくない!
四萬部寺の住職は

「そうですね・・・有り体に言ってきついです・・・」

と言っていたのだが
『有り体に言ってきつくない』のである!!
イメージとしてはそう・・・正丸峠クラスの坂路と思って頂ければ・・・。
(そんなローカルな峠行った事ねえ!だからイメージもしようがねえッ!!)
一応フロントはインナーにしリアも7速位に落として漕いでいたが、脚にかかる負荷はさほどでもない。いやしくもサイクリストを名乗る者であれば、十分普通に登れる道である!

それでは住職は嘘をついたのであろうか?この程度の坂路を『きつい』だの『押して歩く事になると思いますよ』だの口にした住職の発言何だったのだろうか?世の人々をすべからく救済すべき立場にある住職たる身が(大乗小乗で違いはあるにせよ)よもや嘘をつくとは思わないが、少なくとも間違った情報を発信してしまった事だけは確かであり、この行為はいかな住職とはいえども責めを受けなくてはならないだろう・・・。



しか~し!しかしです皆さん!!
お願い!住職を責めないで!!
(お前が『責めろ』と言ったんだろ~ッ!!!)
住職はね、嘘をついたんじゃないの!間違った訳でもないの!
住職はね・・・ただ知らなかっただけなの・・・。
小生の豪脚アクアのポテンシャルの高さ
認識していなかっただけなの・・・。


だってさぁ~皆さん?考えてもみて。住職はさぁ~これまでの人生の大半を仏門の修行に励んできた方だけに、世事にはちょっと疎いとことかもあるわけよ~(何故こんなにも上から目線?)
つまり我々ローディー(あんたロードメンだろ~ッ!)の事なんか知らない訳よ。
だから『自転車』と聞いたらジャ○コママチャリ位しか連想できず『有り体に言ってきついです』という発言になったと思うんだよね~(ただ『ママチャリ』と書けばいいのでは?伏字にしてまで『ジャ○コママチャリ』と書く必要がどこにある?)


「確かに・・・確かに、もしこの道をジャ○コママチャリで走ったらきついだろうよ」


小生は登りながら独りごちした。


「それも我々の様な峠とか走りつけてる者ではなく普通の人がここを走れば『「え~?1.7Kmも登るのかよ~!』」と悲鳴のひとつもあげたくなるわなぁ~」


「そう考えると、住職の言った事もあながち間違いでもない訳だ」


「ただなぁ・・・我々ローディーにとってこの程度の坂路は・・・・・・って
なんじゃこりゃ~ッ!


変化は急激に訪れた!まず脚に猛烈な負荷がかかり、次いで汗がドッと噴き出した!!
そして見上げた先には、斜度を強烈に上げた坂路が待ち構えている!!!まるで・・・まるでそう・・・
小生が大学時代春合宿で行った北八ヶ岳山域の、あの軽アイゼンで駆け下った坂を逆から見上げた様な光景である!!!
(どこだそりゃ~ッ!さっぱり分から~んッ!!)


勿論ギアはインナーローに落とした。力を込めて漕ぎもした。ポイントポイントではダンシングなども交えて、とにかくローディーとして(ロードメンだろ~ッ!)最善を尽くしてみた。
しかし速度はみるみるうちに落ちていき、時速4Kmを維持するのが精一杯になった。時速4Kmとは人間が歩くペースに等しく、自転車で走るペースとしては最低のラインである。
頭の中を『押し』の二文字がちらつき始める・・・。


しかし小生は負けなかった!歯を食い縛って頑張った!!普段非力で努力や根性とは無縁な存在である小生が何故そんなに頑張れたかというと、それは
こんな所で押したくない!
という唯一念が故・・・。
小生が乗ってるアクアは自転車である。エンジンの付いていない乗り物である。己が脚力だけが頼りの存在である以上、『押し』の可能性がつきまとうのはある種当然の事といえる。
小生なんかより遥かに手練(てだれ)なローディーの方のブログを読んでみても、押してしまったエピソードは決して珍しいものではない。であれば非力で何のトレーニングもしていない小生が押してしまったとしても、それは特段恥じなくてはならない事でもない。ただ・・・。


ここでだけは嫌だった!こんなサイクリストに何ら認知されない札所巡礼の途中の山道なんかで、アクア初の『押し』を経験するのは避けたかった!!
いずれ何処かで『押し』を経験するにしても、それはサイクリストの間できちんと名の通った、著名な難所(峠)での事でありたい・・・。だからここでだけは譲れなかったのです!!








絶対負けられない闘いが、ここにはあるッ!!!











続く(引っ張り過ぎで申し訳ありませんが、今日これから夜勤だし、お袋がテレビ観ててうるさくてしゃ~ないし・・・←そんな形で、自分の親をブログに出すな~ッ!!)
by shousei0000 | 2008-08-11 08:24 | 秩父三十四ヶ所


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